神様に授けられしや野球愛
　　　　　　　　　　　　　しゅう平

     
活躍する大谷翔平の姿を見ていると、昔、灰田勝彦が歌った「野球小僧」という歌を思い出す。

{野球小僧に逢ったかい　男らしくて純情で　燃える憧れスタンドで　じっと見てたよ背番号　僕のようだね　君のよう　オオ　マイ・ボーイ　朗らかな　朗らかな野球小僧}


灰田勝彦の明るい歌声は野球愛にあふれていた。とくに二番目の歌詞がいい。大谷翔平にぴったりだ。

{野球小僧はウデ自慢　凄いピッチャーでバッターで　街の空地じゃ売れた顔　運が良ければルーキーに　僕のようだね　君のよう　オオ　マイ・ボーイ　朗らかな　朗らかな野球小僧}

日本に野球そのものを紹介した明治期の俳人、歌人の正岡子規は「ベースボール」という随筆でこう書き残している。

「球戯はその方法複雑にして変化多きをもって傍観者にも面白く感ぜらる。かつ所作の活溌にして生気あるはこの遊技の特色なり、観者をして覚えず喝采せしむる事多し。」

走攻守にわたる大谷翔平の生き生きとしたプレーを見ると、正岡子規の思う野球の姿を体現しているのだ。