コロナ禍の世界に火を吹く竜虎哉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　しゅう平
　

二人の日本人アスリートが世界の注目を集めている。MLBの大谷翔平、PGAの松山英樹である。

いまさら二人を紹介することもなかろうが、大谷は投打二刀流の活躍で全米の注目を集めている。松山はゴルフメジャーのマスターズで優勝し、今、全米プロでも優勝争いをしている。

大谷は26才、松山が29才とまだ20台の青年たちである。岩手県出身で、地元花巻東高校卒。松山は愛媛県松山市出身、明徳義塾高校を経て仙台市の東北福祉大学へ。二人は東北の地で異常接近をしている。

父親は一方が社会人野球の選手、もう一方が日本アマ出場経験者というから子供の頃からそれぞれが将来進むべき道への英才教育を受けている。

ただ二人の天才の印象は異なる。大谷は投打に素晴らしい才能を見せるが、その表れ方はデビュー以来不安定で、見る者をハラハラさせる。このドキドキ感が母性本能をくすぐるようで、女性ファンが多い。

松山もその時期があったが、マスターズという最高峰に立って自信を深め、プレーが安定してきた。いかつい風貌は男性ファン向きだ。今後PGAで優勝を重ねるだろう。

若き二人の日本人、アメリカという異郷の地で、大リーグ、ゴルフという二大スポーツのレジェンドになるに違いない。