首すくめ　八十八夜の青嵐哉
　　　翔平や　八十八夜の夢のよう
　　　　　　　　　　　　　　しゅう平



毎日強風が吹き、窓ガラスを激しく揺らす。新緑、五月晴れ、風薫るなどこの季節をたたえる言葉は昔から多い。

青東風、青嵐など風の強い季節でもあるのだろうが、近頃は度を越えて突風被害が出るほど激しい。

温暖化という言葉が何にでもついて回る。強風も温暖化のせい、異常気象のためである。そういうと何となくおさまりがつく。

コロナ禍も収まらないのは新型コロナウイルスの変異種が続々と飛び出してくるためで、人知を超えると思えば一応理解できる。

コロナワクチン接種の予約が各地で始まっている。電話やWEBサイトでできるというが、電話などは何百回かけても「電話はかかりにくくなっています。しばらくしてお掛け直しください」というばかりだ。

WEBサイトなどは「予期せぬエラーが発生しました」と初手から壊れて受け付けてくれない。

当方も初日は受付開始から終了までの間、数百回も電話し、WEBサイトも検索しても全く予約できなかった。

しかし二日目の締め切り直前、十数回リダイヤルの後、「このまましばらくお待ちください」の応答があって繋がり、予約ができた。

宝くじに当選したというのなら話は別だが、腕にブツリとワクチン注射をしてもらう日にちが決まったにすぎない。それがラッキーと思える世の中。何やら浮生夢の如しである。