九州新幹線の全線開業を目前にして博多駅がにぎわっている。23日、駅前広場では新しいデパートのポイントカードを申し込もうと長蛇の列ができていた。
全線開通で博多-熊本間が最速で35分、従来の特急より40分短縮され、博多-鹿児島中央は約1時間20分になる。
新八代−博多間の総工費は8920億円。すでに完成していた新八代−鹿児島中央間の6290億円を含めると、九州新幹線鹿児島ルートの総工費は1兆5210億円の所産である。
物価下落と景気悪化のデフレスパイラルが止まらない現代だが、それは人の心も身体も動かないということだ。
これを巨額な投資でゆさぶると、今後30年にわたって約17兆円の経済効果が生まれるという試算である。
これこそ田中角栄の列島改造論の柱の一つであり、その遺産がやっと日の目を見たということだろう。
人の横っ面を金でひっぱたくと、必然的に人心が動くという古典的理論。はたして現代もうまく機能するのかどうかだ。
コメント
コメント一覧 (3)
街おこしと言っても、どこも似たようなものが並ぶ。道の駅はそのうち立ち枯れる所がでてくるでしょう。
平成の初めの頃に暴れまわった見かけの繁栄から、いまだに目が覚めない。物価の高さがバブル経済のなれの果て。それをベースに経済を語る。景気対策と称して大量に溢れた裏付けのない貨幣が世界を暴れまわる。
団塊世代のリタイヤこそが内需経済の縮みの主因。そんなことを知らないわけはない。無駄な景気対策は何かの陰謀。
どこまでやるのか新幹線に高速道路。バス路線がなくなり、郊外団地は過疎地域になった。我が家もそのうち買い物難民。因果は巡るのであります。
ところでカットの花は何でしょうか。